この日は生憎の雨天でしたが昼過ぎに外出して、JR大貫駅から南へ1km強の場所にある富津市中央公民館へ向かいました。
概要
弁天山古墳がある中央公民館敷地は維新後に築かれた小久保藩庁の跡とされていますが、陣屋の遺構そのものは見受けられません。
小久保藩庁散策
小久保藩庁歴史
この陣屋は明治維新後の1868年、遠江国相良から転封されてきた田沼意尊によって築かれたそうです。
意尊は10代目将軍徳川家治の頃に老中として権勢を振るった田沼意次の曾孫に当たります。意次没後、田沼氏は粛清によって相良から陸奥国下村に移されていましたが、意尊の祖父である意正の頃に相良に復帰したのだそうです。
維新後、静岡藩成立に伴い意尊は相良1万石から小久保1.1万石に転封されます。意尊は陣屋に隣接して藩校を創設したのだそうです。ただ意尊が小久保に入ったのは翌69年の事だそうです。
1870年、意尊は没し養子の意斉が藩知事を継ぎます。
翌71年、廃藩置県により意斉は藩知事を免官され、藩庁も廃止されたそうです。
参考
現地説明板
千葉県文化財センター研究紀要28
小久保藩 – wikipedia