この日は昼過ぎに外出して、東武伊勢崎線韮川駅から南へ1.3km弱の場所へ向かいました。
概要
この場所は戦国時代に築かれた下小林城と呼ばれる城郭があったとされ、現在も一部遺構が残っています。
下小林城散策



この角がもっとも城の雰囲気を感じます。



かつては両側が郭で、土塁に挟まれていた様です。
下小林城歴史
この城は安土桃山時代の1583年、林左京介と呼ばれる人物が南の小泉城主富岡氏に備えて築いたとされている様です。
この所領は室町時代、新田金山城主岩松氏の重臣だった横瀬(由良)貞国が吉良義秋から買い取ったと云われている様で、その事から左京介は金山城主となっていた由良氏の家臣と思われます。
城がいつ頃まで用いられていたのか定かでありません。
感想
現在残っているのは城域の北端部分で、かつては水堀は全て土塁が伴っていて、特に南東部は水堀の東側まで郭が存在していた様です。更に航空地図で見ると少なくとも80年代辺りまでは城域南東部の橋から北側までは面影を留めていたものと思われます。
現在遺構が残っている箇所は少なくなっていて、更に期待に反して立ち入りも出来ませんでしたが、現在残っている範囲は留めて欲しい所です。
参考
太田市史 通史編 中世
群馬県古城塁址の研究