この日は遅めに外出してJR内房線長浦駅の南にある蔵波小鳥の森へ向かいました。
概要
この場所は椎津城の支城とされる蔵波城があったそうですが遺構は残っていません。
蔵波城散策
蔵波城歴史
この城の詳細は歴史は定かでありませんが、里見義堯によって築かれたという伝承があるようです。
義堯は1538年頃、近藤綱利に城を守らせるも、後に後北条方に攻められて綱利が討たれたと云われている様です。
ただ椎津城の支城として用いられていたと見られている事から、椎津城と同じく真里谷武田氏によって築かれたと見られている様です。
感想など
後北条方と里見方で争奪があったという伝承があり、最前線の一角であったと思われる城ですが、城域を内房線が通過している為かほとんどが地形ごと失われてしまっています。
現在残っている小鳥の森は外郭部だった様で明確な遺構は見受けられません。
また密蔵院が建っている平場や、そこから伸びる八幡神社参道の一部は腰曲輪だったと見る向きもあるようです。
本来の城域と当時の海岸線を考えると海岸線を守る役割もあったと思われます。
参考
現地説明板
日本城郭大系 第6巻
日本城郭全集3