この日は昼過ぎに外出して、JR横須賀線新川崎駅から南西へ500mほどの場所にある夢見ヶ崎公園へ向かいました。
直線距離では短いですが、実際には1kmほど歩きます。
概要
この夢見ヶ崎公園は加瀬城の跡と言われていますが、遺構などは残っていません。
加瀬城散策
(左)北東から見た城域遠景。
(右)北側から城域へ向かう上り道。途中には太田道灌などについて記した説明板があります。
高台上、夢見ヶ崎動物公園から夢見ヶ崎公園へ向かう道。
城域とされる夢見ヶ崎公園は子供連れや花見客で思ったより賑やかでした。
(左)夢見ヶ崎公園の一角にある加瀬台古墳群9号墳とその前に設置された説明板。
(右)説明板には太田道灌についても記されています。
9号墳の上には八幡社が祀られています。
加瀬城歴史
この城は鎌倉時代に加瀬資親によって築かれたと言われています。
加瀬氏は元々山城国相楽郡に居していましたが、北条氏より当時倉郷と呼ばれていたこの地を与えられると加瀬郷と名を改めて城を築いたのだそうです。
加瀬氏は100年ほどこの地に居していましたが、室町時代中期に下総国へ移ったのだそうです。
その後、太田道灌が武蔵国の拠点と主家である扇谷上杉氏の本拠を結ぶ中継拠点として、この地に城を築こうとします。しかしある晩に鷲が自分の兜をくわえて持ち去り、南方の丘に落とすと言う夢を見ます。この夢を不吉と考えた道灌は築城を中断したのだそうです。
この逸話に因んで加瀬台は夢見ヶ崎と呼ばれるようになったようです。
城は現在遺構は残っていませんが、夢見ヶ崎公園付近は古墳や神社がいくつもあり趣はあります。