この日は遅めの時間に外出して、JR京浜東北線王子駅から西に600mほどの場所にある金剛寺へ向かいました。
概要
この金剛寺周辺は滝野川城の跡と云われていますが、遺構は残っていません。
滝野川城散策
城域の北東、石神井川上のもみじ橋から見た城域遠景。
(左)金剛寺山門前。遅めの時間だったからか閉門していました。もっとも境内には城に関するものはない模様です。
(右)山門前には平安時代末期に源頼朝が布陣した事を記した説明板があります。
(左)城域西側の音無もみじ緑地から金剛寺境内を見ます。
(右)音無もみじ緑地内には遺構の痕跡らしき地形も見受けられますが詳細は不明です。この時は暗くなってきていて何度撮っても手ブレしました。
音無もみじ緑地内にある松橋弁財天窟跡。
滝野川城歴史
この城があった場所は、1180年10月に源頼朝が松橋と呼ばれていたこの場所に陣を置いたと云われています。
その後詳細な時期は不詳ですが、豊島氏の支族である滝野川氏により城が築かれたと見られています。
滝野川氏の動向は伝わっていないようですが、室町時代後期には豊島氏の本拠である石神井城の支城として用いられていたと見られています。
1476年、長尾景春の乱で、豊島氏は景春に同調して挙兵します。これにより豊島氏は太田道灌による攻撃を受ける事になります。
1477年、太田道灌により石神井城が落とされ豊島氏は没落します。この城も同時期に廃城になったと思われます。