この日は昼過ぎから外出して、JR常磐線柏駅から南東に2kmほど歩いた場所にある柏学園へ。
この場所は戸張城があったとされる場所で、敷地内には遺構があるようです。
(左)城域西、国道16号沿いからみた城域遠景。ちなみに城域は柏トンネルの上に位置しています。
(中)柏学園校門から内部を見ると遺構が確認できます。土塁などが確認でき、二の郭虎口と思われます。
(右)空堀跡と思われます。
学校敷地と言う事で敬遠していましたが、ネットで調べていると割と遺構が確認出来るように見えたので、実際に行ってみたらそんな事は無かったと言う話です。
校門で土塁と空堀を確認した後は城域下を廻る道を歩いただけという散策でした。
城域外側の道もこのような感じです。
中央の建物が建っている平場は腰曲輪跡と見られているようですが・・・
この城は相馬氏初代師常の八男である戸張行常によって築かれ、戸張氏代々の居城であったと見られています。
室町時代には1450年に戸張城を巡っての合戦があり、1478年に流山の前ヶ崎城が落城した際に戸張彦次郎なる人物が戦死しているようです。
戦国時代に入ると戸張氏は小弓公方に組したと見られ、勢力は衰えて戸張から去ったと見られています。
戸張城がどの勢力下にあったのは定かではありませんが、古河公方側であり近隣で勢力を持っていた高城氏の勢力下であったと見る向きが強いようです。