この日は銀座方面でちょっとした予定があったので午前の内に外出し浜離宮恩賜公園へ向かいました。ここは江戸時代には浜御殿とも呼ばれ将軍家の別邸があったのだそうです。
(中)外堀の役割を果たしていた築地川。
(右)恩賜公園の駐車場はかつての枡形虎口です。
(左)枡形の駐車場の土塁。これが当時の遺構かどうかは分かりませんが。
(中)浜御殿大手門。かつては櫓門だったようです。
(右)恩賜公園内の土塁。
(左)三百年の松。六代目将軍家宣が庭園を改修した時に植えたと伝えられています。
(中)延遼館跡東側にある内堀。
(右)延遼館跡。延遼館は明治2年、外国人接待のために建築された日本初の石造洋館で明治22年まで使用されたのだそうです。
浜御殿は1654年、三代将軍徳川家光の三男で四代将軍家綱の弟綱重が海を埋め立てて別邸を造営したのが始まりです。当初は綱重が甲府藩主であった事から甲府浜屋敷とも呼ばれていたのだそうです。
その後綱重の子綱豊が六代将軍家宣になった事を機に大規模改修して徳川将軍家の別邸となります。別邸とは言っても将軍家の屋敷であることから堀や土塁、枡形などを備え、江戸城の出城としての役割もあったのだそうです。
家宣の後も幾度か改修され、十一代将軍家斉の頃に現在の形になったのだそうです。
明治維新の後は皇室の離宮となり浜御殿から浜離宮と名前が変わります。
しかし関東大震災で建築物や樹木が多くの被害を受けたのだそうです。
そして戦後東京都に下賜された後に整備され現在に至っています。
個人的には今回は急ぎで見たため、半分ほどしか散策していません。
機会があれば是非再訪したいところです。