昨日は遅い時間に外出して、京成押上線四ツ木駅から北へ300mほどの場所にある西光寺へ向かいました。
概要
この西光寺は葛西清重の館があった場所と云われているようですが、遺構などは無いようです。
散策
(左)西光寺山門。時間が遅かった為か閉門していました。もっとも鎌倉時代初期の館跡と言う事もあり、遺構などは無いようですが、墓があるようです。
(右)山門脇の説明板。境内に入らなくても見ることが出来るのは助かります。
歴史
この館は平安時代末期から鎌倉時代初期の人物で鎌倉幕府の御家人で重臣だった葛西清重の館跡と云われているようです。
清重は平氏秩父一族の豊島清元の三男で、下総国葛西の所領を与えられ館を構えたのだそうです。
平安時代から鎌倉時代にかけても所謂源平合戦で、清重は他の秩父一族とともに頼朝方に付き戦功を挙げます。
鎌倉時代に入ってからも奥州合戦や畠山重忠の乱で戦功があり、奥州合戦後に所領を与えられ、奥州総奉行に任じられます。
1238年の清重没後、葛西の所領は長子の清親が継ぎ、奥州の所領は三男(?)の時清が継いだようですが、清重以降の葛西氏系譜は複数伝わっていてはっきりしないようです。
奥州葛西氏は1590年の奥州仕置まで残りますが、葛西の居館がいつ頃まで用いられたかは分かりません。
参考
現地説明板