この日は遅めの時間に外出して、JR品川駅から南へ1kmほどの場所にある御殿山へ向かいました。
概要
この辺りは品川御殿があったと言われていますが、言うまでもなく遺構は残っていません。
御殿山周辺散策
(左)かつて城域だった辺りの一角と思われる御殿山庭園。
(右)御殿山庭園の北西、御殿山トラストタワー西側の遊歩道脇にある説明板。以前別件で付近を訪れた際に見た覚えがあったのですが、場所を忘れていて探すのに手間取りました。
説明板がある付近の様子。
品川御殿歴史
品川御殿は元々室町時代の長禄年間に太田道灌が居館を置いたのが始まりと言われています。(御殿山城)
1457年、道灌が江戸城へ移ると、御殿山城には宇田川長清が城主として入ったそうです。宇田川氏は在地の武士で、この頃は道灌の主家である扇谷上杉氏に従っていた模様です。
1590年の徳川家康入封後は御殿山城は徳川将軍家の鷹狩に際しての休憩所の一つである品川御殿として整備されます。
しかし1702年に火災で焼失し、そのまま廃されたのだそうです。
その後は品川台場築造に際しての土取場となったりしたため、地形も変わり面影はほぼ残っていません。
感想
都心部であることもあり、面影は残っていません。
しかし御殿山は庭園となっていますし、近くに説明板もあるので全くの無駄足とは思えない場所です。