今日は昼ごろに出て、東武東上線武蔵嵐山駅から北西に2.5kmほどの場所にある杉山城へ行ってきました。
国指定史跡。埼玉県を代表する城の1つです。
南から見た遠景。
登城道付近で野良仕事していた地元の方に挨拶した所、途中にあるリーフレットを持って行ったほうが良いとの事でした。
そのリーフレットが思ったより立派な物でした。
説明板。
築城年代や城主に関しては文献が無く、その技巧的な造りから後北条氏による物と見られていたようですが、発掘、出土品の調査の結果、 15世紀末から16世紀前半に山内上杉氏に依って築かれたと見られているようです。
大手口。
この内側は外郭となっています。
この大手の虎口に限らず、この城のほとんどの虎口が食い違いだったり枡形が用いられています。
外郭から見た、馬出と南3郭南虎口。
南郭は大手に面している為か比較的強固に作られているようです。
ちなみに大手、馬出辺りで団体で訪れていた方たちと入れ違いになりました。
外郭から南郭を見ると、城塁が屏風折になっています。
多角的に矢を射て攻城側が防ぎにくくする実戦的な効果もあります。
南3郭内。
正面に見えるのは南2郭。
さらに西(左手側)に向かうと井戸へ向かう帯郭となります。
井戸跡。
城内唯一の水の手だそうです。
南2郭。
本郭へは直接侵入出来ず、井戸郭を経由しなくてはいけません。
井戸郭から見た本郭南虎口。
土橋では無く木橋が掛かっていたようです。
また、本郭側は枡形になっています。
南2郭から見た本郭東虎口方面。
左側が虎口で右側が東郭。
東3郭。
東郭も2つの郭がありますが、どちらも小規模です。
東3郭から本郭東虎口を見たもの。
曲がりくねっている物の、直接伺う事が出来なくない様に見えます。
東郭の虎口は坂虎口になっていますが、郭全体としてみると弱めに見えます。
北側の搦手口。
内側は北3郭です。
北3郭内。
細長い郭です。
郭自体は単純な造りに見えますが、距離はあります。
北2郭虎口。
北2郭から見た本郭北虎口。
井戸跡方面からの帯郭からも侵入出来ますが、その場合はクランク状となります。
南から見た本郭内。
しかし予想以上に見事かつ綺麗に手入れされた遺構が印象的な城跡でした。
城自体も堅実、技巧的に造りこんだ印象ですね。