前の記事の経緯で、今日は午後があきましたので、那覇から嘉手納まで足を伸ばしました。車で大体3、40分といったところです。いつもは仕事が終わってから回っていましたので、いつもとは違って見えました、そう言うわけで、月に1,2回通るこの道(国道58号線、ネーブル嘉手納付近)にこんなものがあるのに気づかなかったわけです。
『野国総官』1605年に飢饉対策として、生命力の強い甘藷(イモ)の苗を大陸より持ち帰りました。時は薩摩侵攻(1609年)直前です。『野国』と言うのは嘉手納にあった地名のようで、『総官』は役職です。野国出身の総官ということでそう呼ばれているようで、本名は徐肇基(じょひつき)と言い、中国の福州で友人を通じて知り合った崔玄徳という人物からこの作物について教えられ、持ち帰ったそうです。当初は野国村で試験的に植えていたものを首里王府の官僚、儀間真常(製糖法を伝えた人物)により甘藷は島中に広まったわけです。
この人物がいなければサツマイモは名前が違うとか、別の形で存在したかもしれません。ちなみにこの像は国道58号線(通称ゴーパチ)に面して立っていて、道を挟んだ向かい側は無駄に広いあの米軍嘉手納基地があります。
またお気づきかもしれませんが、今年は彼が甘藷の苗を持ち帰ってちょうど四百年になります。
そこでこのようなイベントが催されるようです。