今回は糸満市与座の「与座グスク」です。
グスク域北側の入り口から進入しますと、すぐに古墓があるのが見えます。
明らかにそれと分るものは二基です。
あと一つそれらしいものがありましたがちょっと微妙です。
古墓の前を通り抜けると、苔むした拝所があります。それ以上は進めませんので入り口から正面に向かって進みます。
突き当たりにある按司墓。
墓の前にある碑には「与座城」と記されています。
墓の左側には僅かながら石積みが見えます。
石積みは脇の斜面にも僅かにありますが、やや崩れたような感じですね。
いずれにせよ今調べられる範囲では全貌は分りません。
このグスクは伝承によれば与座大主によって築かれたのだそうです。その時期は南山グスクが築かれるより以前とも言われているようですが・・・
ちなみに与座大主は嘉手志川の伝承にも出てきています。(国吉グスクの国吉大屋久もそうです)代々の主が与座大主を名乗っていたのでしょうか・・・しかしその伝承自体がいかにも「言い伝え」の域を出ないものですので詳細は不明です。