阿麻和利の居城 「勝連グスク」

今回は勝連グスクの紹介です。

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駐車場に車を止めると誰もいません。

「おぉ、世界遺産独り占め」などと勘違いしながら駐車場付近を駐車場を廻りつつグスクへ向かうことにします。

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駐車場になっている辺りはかつて四の郭があったのだそうですが、戦前に破壊を受け、今ではカーや僅かな遺構が残っているのみです。

ちなみに四の郭を挟んで向かい側には五の郭(東郭)があり(自分は行っていません)実際は結構な規模を持っていたようです。ちなみに東郭付近では最近新たに堀切が見つかったとか・・・本日の新聞に載っていましたが。

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四の郭から階段を上ります。

石積みはいいですが、最近復元されたと思われる白い部分がなんだか浮いて見えます。階段を上ると三の郭の門です。

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左の写真は三の郭です。

あとは下を見た写真です。階段の下は元々スロープのようだったようです。右の写真は四の郭ですが、左側の丘が五の郭なのでしょう・・・

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三の郭から僅かに高くなっただけの二の郭は遺構や拝所が多数です。

この郭と三の郭は実質一つの郭として機能していたと見られているようです。

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また二の郭には建物跡も残されています。

瓦が発掘されていないことから、板葺きの建物だったと見られているようです。建物の裏手に当たる部分にはいくつか拝所の類があります。

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主郭である一の郭へ向かう石段を登ります。

この辺りですと復元された後は見当たりません。さすがに破壊を免れたのでしょう。細かい部分までは分りませんが・・・

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一の郭です。思ったよりシンプルですが、案内板が備え付けられています。

郭の一角には三角点がありますが倒れています。

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一の郭は最も多くの出土品が出ているそうで、その中に瓦があったことから瓦葺の建物が建っていたと見られているそうです。

ここも色々あります、数としては二の郭が多いですが・・・ちなみに城壁の一角に穴が開いている部分が・・・穴はすぐに途切れていますが何でしょうか。

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周りを見てみます、遮るものがほとんどありません。

金武湾と中城湾の両方が見えます。下を見てみますが、二の郭に遮られて四の郭は見えません。ここからは駐車場は見えないということです。

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四の郭を散策してみます。この郭はかつて南北に城壁があり、大正時代まではそれぞれ北側に西原御門(にしばるうじょう)南側に南風原御門(はえばるうじょう)というアーチ門があったのだそうです。

アーチ門は一の郭と二の郭の間にもあったそうで、唐草様のレリーフが施されたアーチの一部が発掘されているそうです。

四の郭の南側から見ると復元された部分が意外と多いことが分ります。

さて、このグスクでは最後の城主である阿麻和利が有名ですが、もともとは英祖王統二代目大成王の五男が最初の勝連按司として居城としたそうです。この勝連按司は五代続きます。察度が勝連按司の娘を妻に迎えたのもこの頃でしょう。何代目の頃かは不明ですが・・・

英祖王統系に続いて伊波グスクを居城とする伊波按司の六男が勝連按司となります。この代替わりについては子がいなかったため養子として迎え入れたとか、伊波按司が勝連按司を滅ぼしたとも言われているそうですがはっきりしたことは分らないと言うことです。伊波按司系の勝連按司は一代限りです。

勝連按司系譜

英祖王統系(初代~五代)→伊波按司系(六代目)→浜川按司(七・八代目)→茂知附按司(九代目)→阿麻和利(十代目)

伊波按司系から茂知附按司までの詳細は分っていません。茂知附按司は酒に溺れ人心を掌握できてなかったと言いいます。それをついて、人望の高かった阿麻和利が打倒し十代目の城主となったわけです。

彼は交易を行い、この地域に繁栄をもたらします。それをたたえておもろとして残されているほどです。さて彼はその富も野望を持って蓄えたのでしょうか・・・1458年の「阿麻和利・護佐丸の乱」の後このグスクは廃城になったそうですが、詳細についてはいずれ・・・と言うことになります。

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コメント

  1. まぁきぃ より:

    勝連グスクだ♪
    グスクの中ではメジャーの中のメジャーですが、やっぱり良いですね。私の中のグスクベスト3に入ってます勝連グスク。眺望はさすがですね。

    もうすぐ今年も終わりです。ブログ上では色々とお付き合いいただいてありがとうございました。T・ランタさんのおかげでたくさん勉強できました^-^
    来年もよろしくお願いします。

  2. T・ランタ より:

    >まぁきぃさん
    確かにいいです。
    400以上あるといわれるグスクの中で僅かなグスクが有名なのは、やはり城壁などの完成度や保存状況が良いからだと思います。

    年も明けましたが、今年も色々な記事を書いていきたいと思いますので、宜しくお願いします。

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