この日は昼過ぎに外出して、東急目黒線武蔵小杉駅から北西に700mほどの場所へ向かいました。
最寄りは新丸子駅ですが、誤って急行電車に乗り通過したため武蔵小杉からとなりました。
もっともこちらも大した距離ではありませんが。
小杉陣屋
小杉陣屋概要
この辺りは小杉陣屋の跡だそうですが、現在遺構は残っていません。
小杉陣屋散策
(左)南側から陣屋跡へ向かう道。
(右)陣屋跡にある説明板と稲荷神社。
説明板。
陣屋跡の南東200mほどの場所にある安藤家長屋門は陣屋廃止後に払い下げられた物だそうです。
安藤家は後北条氏に仕えていた安藤重虎の末裔で、後北条氏滅亡後帰農し大名主になっていたようです。
小杉陣屋歴史
この陣屋は1597年、徳川家康から代官、用水奉行に任じられた旗本、小泉吉次により築かれました。
吉次はこの陣屋で治水工事の指揮を取り、1611年には二ヶ領用水と六郷用水を完成させています。
1619年、吉次は養子の吉勝に家督と代官職を譲って隠居します。吉次の嫡子である吉明は1615年に没しています。
しかし吉勝が没した際に、小泉氏は断絶とされ知行と代官職を没収された模様です。
小泉氏以後陣屋が用いられたかは不詳です。
参考
現地説明板
日本城郭全集4
小泉次大夫 – wikipedia
江戸の名残香を訪れて
小杉御殿
小杉御殿散策
小杉陣屋から南西へ100mほどの場所にある小杉御殿跡へ向かいます。
こちらも遺構は残っていません。
(左)東側から御殿跡へ向かう道。
(右)御殿跡にある説明板と稲荷神社。
説明板。
小杉御殿歴史
この御殿は徳川家康が鷹狩の為に際しての宿営地として造営した御殿と一つとして、1608年に造営されました。
当時の主要街道の一つであった中原街道に面し、小杉陣屋に隣接する形で造営されました。
1640年には増築がなされたようで、4代将軍家綱の頃まで用いられたようです。
しかし東海道が整備され主街道となり、中原街道の重要性が低下した事などにより1672年には完全に廃止されたようです。
余談ですが、一応南側の中原街道沿いも散策しましたが写真を取り忘れてました。
参考
現地説明板
小杉御殿 – wikipedia
古城址探訪
城郭図鑑