みなさんおはようございます。
今日は十五夜ですね。各地で様々な行事が行われますが、自分はそれに巻き込まれないようにしたいです。
自分は昨日、糸満へグスクを回ってきました。全く知られていないグスクを調べるのが目的でしたが、収穫は芳しくありませんでした。この事は、他のグスクを紹介し終えてからにします。
そう言うわけでして今回は米須グスクです。場所は糸満市米須集落の北側、入り口付近に拝所があります。
グスク入り口には標識と案内板があります。
しかし、グスクのほうを見てみれば少し距離がありそうです。まぁ、大抵こんなものですが・・・
歩いているうちに道の様子が変わって、石畳のようになっています。あとで調べたところによれば、この辺りは下城と呼ばれた2の郭だそうです。今ではこの道と石積みしか残っていませんが、昔は右手の森も人が歩けるところだったのでしょう。
緩やかな石段を登ると、上城と呼ばれる1の郭です。ここは整備されていて広々した感じです。この石積みに囲まれた空間は何ともいえません。
石積みは結構良く残っています、案内板に「市内のグスクでも比較的保存状態は良い」とあったのも頷けます。
一の郭の城壁より、木々がさえぎってなかなか外は見えませんが、石積みから城壁から覗きみる景色はいいです。
ちなみに右の写真は、一の郭の北東部よりです、もしかしたら展望台のような所だったのかも知れません。
一の郭南東部にて、ここも門のようになっています。自分の後ろには消えそうなほど細々とした道があります。多分2の郭を囲むように道が作られていたものと思われます。
さて、案内板によりますと、このグスクの築城年代は13世紀~15世紀と見られているようです。詳細は不明ですが、伝承が残っているようです。
米須按司にはたいそう美しい夫人がいたそうです。それに横恋慕した家来が按司を殺してしまいます。そのため夫人はグスクを出て行きますが、ある日家来が夫人を見つけ、執拗に口説きます。そのことから、彼が按司を殺したものと悟った夫人は、家来に持ちかけます。「二人で暮らす家を作ったら、結婚しても良い」というのです。
それを聞いた家来は早速勇んで山へ出かけて木を探しに行きます。そうして家来がある一本の木を抱え込んだところに、夫人が持っていた釘で家来の手を突き刺したのだそうです・・・まとめて木に打ち込んだのでしょうか?
とにかく夫人は復讐を終えたようですが、手に打ち込むだけでは復讐には足りませんので、その後も何らかの止めがあったのかもしれません。