14/8/29 忍城


今日は昼ごろに出て、秩父鉄道行田市駅駅から南へ1kmほどの場所にある忍城近辺を回ってきました。
一度訪れましたが、その時は夜になってまともに散策出来なかったので再訪となります。
上の写真は通り道にある周辺の史跡を示した地図。忍城関連含めて46ヶ所ある史跡に標柱を設置しているようです。


城域の東側にある大手門跡。
さらに東に枡形門跡の標柱もあるようですがそちらは未探索です。


城域の南にある水城公園周辺はかつての外堀跡と言われています。


水城公園の北側入り口付近にある三重櫓跡。
現在本丸付近に復元されている三重櫓は本来この場所にあったようです。


二の丸と三の丸間にあった成田御門跡と太鼓門跡。
現在はそれぞれ小学校と中学校の前にあります。


三重櫓と門。
門は遺構などでは無いようです。


鐘楼。
鐘は1823年に桑名藩から移封された奥平松平家の松平忠堯が持ってきたもので、二の丸に設置されていたのだそうです。


本丸南側にある移築門。
元々は藩校「進修館」の表門であったとされているそうです。


博物館駐車場にある本丸の標柱。
この辺りを中心に本丸西側を囲む土塁を確認することが出来ます。

また今回は撮り忘れましたが、左手側(博物館方面)にも移築門があります。


本丸北側土塁と堀跡。


本丸西側の土塁と堀跡。


本丸南側の土塁と堀跡。


本丸の北にある諏訪神社境内から東照宮を見ます。
この辺りは諏訪曲輪があった場所です。


諏訪神社北側入口前の諏訪曲輪御門跡。
東には堀跡らしき池が見受けられます。

以下は戻る途中に立ち寄った城域北側の帯曲輪跡。

帯曲輪東端にある地獄橋跡。
後方の曲がった道が帯曲輪跡。


帯曲輪標柱。
実は標柱の背後は説明板になっていると、この場所で現地の方に説明されました。


帯曲輪跡。
かつてこの道路に沿って曲輪があったのだそうです。

この城は15世紀後半、豪族の成田正等、顕泰親子によって築かれたと言われています。
その際に現地の豪族で扇谷上杉氏傘下の忍氏、児玉氏を滅ぼしており、それが原因で扇谷上杉氏に攻められる事態にもなったようですがその後は成田氏が支配することになります。

現在は面影ありませんが、平城ながら沼に囲まれていたため非常に堅固であったと言われています。

扇谷上杉氏滅亡後の1553年、顕泰の孫である長泰の代、勢力を拡大していた後北条氏に攻められますが守り通します。
1559年に上杉謙信の関東遠征に際しては上杉側に従い、小田原城包囲にも参加します。
しかし上杉軍が引き上げた後に長泰は後北条氏側に離反します。その結果1563年に上杉軍に攻められて降伏、嫡男の氏長に家督を譲って隠居しました。
氏長は家督を継いだ経緯から当初は上杉側に従っていましたが、1569年上杉氏と後北条氏の同盟成立に際して後北条側に属する事となります。

1582年に織田信長配下の滝川一益が関東鎮定を命じられて厩橋城に入ると氏長は織田側につきますが、同年6月に本能寺の変が勃発したため慌てて帰国しようとした一益は北条軍の追撃を受けて関東を去ったため長泰は再び北条側につきます。

1590年小田原の役に際して氏長は小田原城に入り、城は氏長の従兄弟である親長や家臣が守る状況で城兵や足軽など合わせて約3000。豊臣側は石田三成を総大将としておよそ26000と言われています。
城を囲むも沼でなかなか攻めることが出来ない三成は、水攻めを行おうとし城を囲むように石田堤を築きますがこれは作業を行った人夫がわざと手を抜くなどしたため失敗したと言われています。

そして小田原城開城後、氏長により開城を命じられて豊臣側に降伏します。
後北条氏滅亡後氏長は娘の甲斐姫が豊臣秀吉の側室に取り立てられた事もあり、下野烏山2万石に移封されます。

徳川家康が関東入封すると家康の4男である松平忠吉が城主となり忍藩が成立します。
1600年、忠吉が清須に移封されると天領となり代官の伊奈氏が支配したと見られます。

1633年に松平綱信が藩主となりますが、島原の乱を鎮圧した後の1639年に川越に移封されます。
同年、幕府老中の阿部忠秋が藩主となります。
阿部氏の治世は9代183年にも及び、城が現在伝わる形になったのはこの時期とされています。

阿部氏に替わり伊勢桑名より松平忠堯が入り藩主となります。
先にも書きましたが、この頃に鐘楼が築かれたと見られています。
奥平松平家の治世は5代48年で幕末まで及びます。
1868年、当時の藩主忠誠は二分している藩内の意見を纏める事を出来ずにいましたが、先の藩主で隠居していた忠国の働きかけで新政府に従う事で藩内を纏めて、新政府に恭順したのだそうです。
1871年に廃藩置県により最後の藩主である忠敬が城を去った事で廃城となります。

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